リスクアセスメントは,職場の潜在的な危険性又は有害性を見つけ出し,これを除去,低減するための手法である。労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針では,「危険性又は有害性等の調査及びその結果に基づき講ずる措置」の実施,いわゆるリスクアセスメント等の実施が明記されているが,2006年4月1日以降,その実施が労働安全衛生法第28条の2により努力義務化された。なお,化学物質については,2016年6月1日にリスクアセスメントの実施が義務化された。
リスクアセスメント導入による効果に関する次の(ア)〜(オ)の記述のうち,正しいものは○,間違っているものは〇として,最も適切な組合せはどれか。
- 職場のリスクが明確になる
- リスクに対する認識を共有できる
- 安全対策の合理的な優先順位が決定できる
- 残留リスクに対して「リスクの発生要因」の理由が明確になる
- 専門家が分析することにより「危険」に対する度合いが明確になる
ア | イ | ウ | エ | オ | |
① | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
② | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ✕ |
③ | 〇 | 〇 | 〇 | ✕ | ✕ |
④ | 〇 | 〇 | ✕ | ✕ | ✕ |
⑤ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
解答
③
解説
- 職場のリスクが明確になる ⭕️
適切です。 - リスクに対する認識を共有できる ⭕️
適切です。 - 安全対策の合理的な優先順位が決定できる ⭕️
適切です。 - 残留リスクに対して「リスクの発生要因」の理由が明確になる ❌
明確になるのは,守るべき決め事の理由であるため,不適切です。 - 専門家が分析することにより「危険」に対する度合いが明確になる ❌
専門家の分析ではなく,職場全員の参加のため,不適切です。