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適性科目 令和元年度再試験 Ⅱ-11

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 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第5次評価報告書第1作業部会報告書では「近年の地球温暖化が化石燃料の燃焼等による人間活動によってもたらされたことがほぼ断定されており,現在増え続けている地球全体の温室効果ガスの排出量の大幅かつ持続的削減が必要である」とされている。
 次の温室効果ガスに関する記述について,正しいものは⭕️,誤っているものは❌として,最も適切な組合せはどれか。

  1. 温室効果ガスとは,地球の大気に蓄積されると気候変動をもたらす物質として,京都議定書に規定された物質で,二酸化炭素(CO2)とメタン(CH4),亜酸化窒素(一酸化二窒素/N2O)のみを指す。
  2. 低炭素社会とは,化石エネルギー消費等に伴う温室効果ガスの排出を大幅に削減し,世界全体の排出量を自然界の吸収量と同等のレベルとしていくことにより,気候に悪影響を及ぼさない水準で大気中の温室効果ガス濃度を安定化させると同時に,生活の豊かさを実感できる社会をいう。
  3. カーボン・オフセットとは,社会の構成員が,自らの責任と定めることが一般に合理的と認められる範囲の温室効果ガスの排出量を認識し,主体的にこれを削減する努力を行うとともに,削減が困難な部分の排出量について,他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量等を購入すること又は他の場所で排出削減・吸収を実現するプロジェクトや活動を実現すること等により,その排出量の全部を埋め合わせた状態をいう。
  4. カーボン・ニュートラルとは,社会の構成員が,自らの温室効果ガスの排出量を認識し,主体的にこれを削減する努力を行うとともに,削減が困難な部分の排出量について,他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量等を購入すること又は他の場所で排出削減・吸収を実現するプロジェクトや活動を実現すること等により,その排出量の全部又は一部を埋め合わせる取組みをいう。
 
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解答・解説

解答

 ①

解説

  1. 温室効果ガスとは,地球の大気に蓄積されると気候変動をもたらす物質として,京都議定書に規定された物質で,二酸化炭素(CO2)とメタン(CH4),亜酸化窒素(一酸化二窒素/N2O)のみを指す。 ❌
    他に,ハイドロフルオロカーボン類,パーフルオロカーボン類,六ふっ化硫黄,三ふっ化窒素も規定されているため,誤りです。

  2. 低炭素社会とは,化石エネルギー消費等に伴う温室効果ガスの排出を大幅に削減し,世界全体の排出量を自然界の吸収量と同等のレベルとしていくことにより,気候に悪影響を及ぼさない水準で大気中の温室効果ガス濃度を安定化させると同時に,生活の豊かさを実感できる社会をいう。 ⭕️
    正しいです。

  3. カーボン・オフセットとは,社会の構成員が,自らの責任と定めることが一般に合理的と認められる範囲の温室効果ガスの排出量を認識し,主体的にこれを削減する努力を行うとともに,削減が困難な部分の排出量について,他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量等を購入すること又は他の場所で排出削減・吸収を実現するプロジェクトや活動を実現すること等により,その排出量の全部を埋め合わせた状態をいう。 ❌
    カーボン・ニュートラルについての説明であり,誤りです。

  4. カーボン・ニュートラルとは,社会の構成員が,自らの温室効果ガスの排出量を認識し,主体的にこれを削減する努力を行うとともに,削減が困難な部分の排出量について,他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量等を購入すること又は他の場所で排出削減・吸収を実現するプロジェクトや活動を実現すること等により,その排出量の全部又は一部を埋め合わせる取組みをいう。 ❌
    カーボン・オフセットについての説明であり,誤りです。