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適性科目 平成29年度 Ⅱ-11

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 近年,世界中で環境破壊,貧困など様々な社会的問題が深刻化している。また,情報ネットワークの発達によって,個々の組織の活動が社会に与える影響はますます大きく,そして広がるようになってきている。このため社会を構成するあらゆる組織に対して,社会的に責任ある行動がより強く求められている。ISO26000には社会的責任の原則として「説明責任」,「透明性」,「倫理的な行動」などが記載されているが,社会的責任の原則として次の項目のうち,最も不適切なものはどれか。

① ステークホルダーの利害の尊重

② 法の支配の尊重

③ 国際行動規範の尊重

④ 人権の尊重

⑤ 技術ノウハウの尊重

解答・解説

解答

 ⑤

解説

 ISO26000には社会的責任の原則として,次の7つが提示されています。

  • 説明責任:組織の活動によって外部に与える影響を説明する。
  • 透明性:組織の意思決定や活動の透明性を保つ。
  • 倫理的な行動:公平性や誠実であることなど倫理観に基づいて行動する。
  • ステークホルダーの利害の尊重:様々なステークホルダーへ配慮して対応する。
  • 法の支配の尊重:各国の法令を尊重し順守する。
  • 国際行動規範の尊重:法律だけでなく,国際的に通用している規範を尊重する。
  • 人権の尊重:重要かつ普遍的である人権を尊重する。

① ステークホルダーの利害の尊重
適切です。

② 法の支配の尊重
適切です。

③ 国際行動規範の尊重
適切です。

④ 人権の尊重
適切です。

⑤ 技術ノウハウの尊重
不適切です。