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適性科目 平成25年度 Ⅱ-6

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 企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)という言葉が重視されるようになって,しばらく時が経っている。この世界的潮流を重視した国際標準化機構は,2010年11月にISO26000「社会的責任に関する手引き(Guidance on social responsibility)」を発行した。

 本規格に関わる次のア)〜エ)の記述について,正しいものは◯,誤っているものは×として,最も適切な組合せを選べ。

  1. ISO26000は,組織および公人としての個人が担うべき社会的責任を明示したものであって,プライベートな個人の責任については対象外としている。
  2. 組織が社会的責任に取り組み,実践するとき,その包括的な目的は持続可能な発展に最大限に貢献することである。
  3. ISO26000では組織が株式会社の場合は,ステークホルダーは株主に限定されるので,株主との間に対話の機会を作り出すために試みられる活動が最重要視されることになる。
  4. ISO26000はISO9001(品質マネジメント)やISO14001(環境マネジメント)同様に,組織がいかに社会的責任を果たしているかを,専門の外部機関が認証するときのためのガイダンスを明示したものである。
 
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解答・解説

解答

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解説

  1. ISO26000は,組織および公人としての個人が担うべき社会的責任を明示したものであって,プライベートな個人の責任については対象外としている。 ❌
    対象は組織であり,公人としての個人は対象外のため,不適切です。

  2. 組織が社会的責任に取り組み,実践するとき,その包括的な目的は持続可能な発展に最大限に貢献することである。 ⭕️
    適切です。

  3. ISO26000では組織が株式会社の場合は,ステークホルダーは株主に限定されるので,株主との間に対話の機会を作り出すために試みられる活動が最重要視されることになる。 ❌
    ステークホルダーは株主に限定されないため,不適切です。

  4. ISO26000はISO9001(品質マネジメント)やISO14001(環境マネジメント)同様に,組織がいかに社会的責任を果たしているかを,専門の外部機関が認証するときのためのガイダンスを明示したものである。 ❌
    ISO26000は認証規格ではないため,不適切です。