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基礎科目 令和3年度 Ⅰ-5-2

   

 環境保全のための対策技術に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。

① ごみ焼却施設におけるダイオキシン類対策においては,炉内の温度管理や滞留時間確保等による完全燃焼,及びダイオキシン類の再合成を防ぐために排ガスを200°C以下に急冷するなどが有効である。

② 屋上緑化や壁面緑化は,建物表面温度の上昇を抑えることで気温上昇を抑制するとともに,居室内への熱の侵入を低減し,空調エネルギー消費を削減することができる。

③ 産業廃棄物の管理型処分場では,環境保全対策として遮水工や浸出水処理設備を設けることなどが義務付けられている。

④ 掘削せずに土壌の汚染物質を除去する「原位置浄化」技術には化学的作用や生物学的作用等を用いた様々な技術があるが,実際に土壌汚染対策法に基づいて実施された対策措置においては掘削除去の実績が多い状況である。

⑤ 下水処理の工程は一次処理から三次処理に分類できるが,活性汚泥法などによる生物処理は一般的に一次処理に分類される。

 

解答・解説

解答

 ⑤

解説

① ごみ焼却施設におけるダイオキシン類対策においては,炉内の温度管理や滞留時間確保等による完全燃焼,及びダイオキシン類の再合成を防ぐために排ガスを200°C以下に急冷するなどが有効である。 ⭕️
適切です。

 

② 屋上緑化や壁面緑化は,建物表面温度の上昇を抑えることで気温上昇を抑制するとともに,居室内への熱の侵入を低減し,空調エネルギー消費を削減することができる。 ⭕️
適切です。

 

③ 産業廃棄物の管理型処分場では,環境保全対策として遮水工や浸出水処理設備を設けることなどが義務付けられている。 ⭕️
適切です。

 

④ 掘削せずに土壌の汚染物質を除去する「原位置浄化」技術には化学的作用や生物学的作用等を用いた様々な技術があるが,実際に土壌汚染対策法に基づいて実施された対策措置においては掘削除去の実績が多い状況である。 ⭕️
適切です。

 

⑤ 下水処理の工程は一次処理から三次処理に分類できるが,活性汚泥法などによる生物処理は一般的に一次処理に分類される。 ❌
活性汚泥法などによる生物処理は一般的に二次処理に分類されるため,不適切です。

 

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