アルコール酵母菌のグルコース(C6H12O6)を基質とした好気呼吸とエタノール発酵は次の化学反応式で表される。
好気呼吸 C6H12O6 + 6O2 + 6H2O → 6CO2 + 12H2O
エタノール発酵 C6H12O6 → 2C2H5OH + 2CO2
いま,アルコール酵母菌に基質としてグルコースを与えたところ,酸素を2モル吸収した。好気呼吸で消費されたグルコースとエタノール発酵で消費されたグルコースのモル比が1:6であった際の二酸化炭素発生量として最も適切なものはどれか。
① 3モル
② 4モル
③ 6モル
④ 8モル
⑤ 12モル
解答
③
解説
好気呼吸の式から,
グルコース : 酸素 = 1 : 6
です。
酸素は2モル吸収とあるので,グルコースは1/3モル消費されます。またその際酸素と同様に2モルの二酸化炭素が発生します。
エタノール発酵の式から,
グルコース : 二酸化炭素 = 1 : 2
です。
よって1/3 × 6 = 2[モル] のグルコースを消費する際の二酸化炭素発生量は4モルとなります。
したがって二酸化炭素の発生量は
2 + 4 = 6[モル]
となります。
過去の出題
- 平成25年度 Ⅰ-4-6
- 平成22年度 Ⅰ-4-5