資格部

資格・検定の試験情報、対策方法、問題解説などをご紹介

基礎科目 令和2年度 Ⅰ-4-5

◀︎ 前へ次へ ▶︎️

 アルコール酵母菌のグルコース(C6H12O6)を基質とした好気呼吸とエタノール発酵は次の化学反応式で表される。

 好気呼吸 C6H12O6 + 6O2 + 6H2O → 6CO2 + 12H2O
 エタノール発酵 C6H12O6 → 2C2H5OH + 2CO2

 いま,アルコール酵母菌に基質としてグルコースを与えたところ,酸素を2モル吸収した。好気呼吸で消費されたグルコースとエタノール発酵で消費されたグルコースのモル比が1:6であった際の二酸化炭素発生量として最も適切なものはどれか。

① 3モル

② 4モル

③ 6モル

④ 8モル

⑤ 12モル

 

解答・解説

解答

 ③

解説

 好気呼吸の式から,
  グルコース : 酸素 = 1 : 6
です。

 酸素は2モル吸収とあるので,グルコースは1/3モル消費されます。またその際酸素と同様に2モルの二酸化炭素が発生します。

 エタノール発酵の式から,
  グルコース : 二酸化炭素 = 1 : 2
です。

 よって1/3 × 6 = 2[モル] のグルコースを消費する際の二酸化炭素発生量は4モルとなります。

 したがって二酸化炭素の発生量は
  2 + 4 = 6[モル]
となります。

 

過去の出題