環境保全,環境管理に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
① 我が国が提案し実施している二国間オフセット・クレジット制度とは,途上国への優れた低炭素技術等の普及や対策実施を通じ,実現した温室効果ガスの排出削減・吸収への我が国の貢献を定量的に評価し,我が国の削減目標の達成に活用する制度である。
② 地球温暖化防止に向けた対策は大きく緩和策と適応策に分けられるが,適応策は地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出を削減して地球温暖化の進行を食い止め,大気中の温室効果ガス濃度を安定させる対策のことをいう。
③ カーボンフットプリントとは,食品や日用品等について,原料調達から製造・流通・販売・使用・廃棄の全過程を通じて排出される温室効果ガス量を二酸化炭素に換算し,「見える化」したものである。
④ 製品に関するライフサイクルアセスメントとは,資源の採取から製造・使用・廃棄・輸送など全ての段階を通して環境影響を定量的,客観的に評価する手法をいう。
⑤ 環境基本法に基づく環境基準とは,大気の汚染,水質の汚濁,土壌の汚染及び騒音に係る環境上の条件について,それぞれ,人の健康を保護し,及び生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準をいう。
解答・解説
解答
②
解説
① 我が国が提案し実施している二国間オフセット・クレジット制度とは,途上国への優れた低炭素技術等の普及や対策実施を通じ,実現した温室効果ガスの排出削減・吸収への我が国の貢献を定量的に評価し,我が国の削減目標の達成に活用する制度である。
適切です。
② 地球温暖化防止に向けた対策は大きく緩和策と適応策に分けられるが,適応策は地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出を削減して地球温暖化の進行を食い止め,大気中の温室効果ガス濃度を安定させる対策のことをいう。
適応策ではなく,緩和策の説明であるため,不適切です。
③ カーボンフットプリントとは,食品や日用品等について,原料調達から製造・流通・販売・使用・廃棄の全過程を通じて排出される温室効果ガス量を二酸化炭素に換算し,「見える化」したものである。
適切です。
④ 製品に関するライフサイクルアセスメントとは,資源の採取から製造・使用・廃棄・輸送など全ての段階を通して環境影響を定量的,客観的に評価する手法をいう。
適切です。
⑤ 環境基本法に基づく環境基準とは,大気の汚染,水質の汚濁,土壌の汚染及び騒音に係る環境上の条件について,それぞれ,人の健康を保護し,及び生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準をいう。
適切です。
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