下図は,人や荷物を垂直に移動させる装置であるエレベータの挙動の一部に関する状態遷移図である。図のように,エレベータには,「停止中」,「上昇中」,「下降中」の3つの状態がある。利用者が所望する階を「目的階」とする。「現在階」には現在エレベータが存在している階数が設定される。エレベータの内部には,階数を表すボタンが複数個あるとする。「停止中」状態で,利用者が所望の階数のボタンを押下すると,エレベータは、「停止中」,「上昇中」,「下降中」のいずれかの状態になる。「上昇中」,「下降中」の状態は,「現在階」をそれぞれ1つずつ増加又は減少させる。最終的にエレベータは,「目的階」に到着する。ここでは,簡単のため,エレベータの扉の開閉の状態,扉の開閉のためのボタン押下の動作,エレベータが目的階へ「上昇中」又は「下降中」に別の階から呼び出される動作,エレベータの故障の状態など,ここで挙げた状態遷移以外は考えないこととする。図中の状態遷移の「現在階」と「目的階」の条件において,(a),(b),(c),(d),(e)に入る記述として,最も適切な組合せはどれか。
図 エレベータの状態遷移図
a | b | c | d | e | |
① | = | = | = | = | = |
② | = | > | < | = | = |
③ | < | = | = | > | > |
④ | = | < | > | = | = |
⑤ | > | = | = | < | > |
解答
③
解説
- 上昇中であるため,現在階 < 目的階 になります。
- 停止中になる条件であるため,現在階 = 目的階 になります。
- 停止中になる条件であるため,現在階 = 目的階 になります。
- 下降中であるため,現在階 > 目的階 になります。
- 停止中になる条件であるため,現在階 > 目的階 になります。
参考情報
過去の出題
なし