18世紀後半からイギリスで産業革命を引き起こす原動力となり，現代工業化社会の基盤を形成したのは，自動織機や蒸気機関などの新技術だった。これらの技術発展に関する次の記述のうち，最も不適切なものはどれか。
① 一見革命的に見える新技術も，多くは既存の技術をもとにして改良を積み重ねることで達成されたものである。
② 新技術の開発は，ヨーロッパ各地の大学研究者が主導したものが多く，産学協同の格好の例といえる。
③ 新技術の発展により，手工業的な作業場は機械で重装備された大工場に置き換えられていった。
④ 新技術のアイデアには，からくり人形や自動人形などの娯楽製品から転用されたものもある。
⑤ 新技術は生産効率を高めたが，反面で安い労働力を求める産業資本が成長し，長時間労働や児童労働などが社会問題化した。
解答
②
解説
① 一見革命的に見える新技術も，多くは既存の技術をもとにして改良を積み重ねることで達成されたものである。
適切です。
② 新技術の開発は，ヨーロッパ各地の大学研究者が主導したものが多く，産学協同の格好の例といえる。
産業革命は、いわゆるブルジョワ（産業資本家）によって主導されたため，不適切です。
③ 新技術の発展により，手工業的な作業場は機械で重装備された大工場に置き換えられていった。
適切です。
④ 新技術のアイデアには，からくり人形や自動人形などの娯楽製品から転用されたものもある。
適切です。
⑤ 新技術は生産効率を高めたが，反面で安い労働力を求める産業資本が成長し，長時間労働や児童労働などが社会問題化した。
適切です。
参考情報
過去の出題
- 平成24年度 Ⅰ-5-5
オンラインテキスト
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