資源と金属製造に関する次の記述の, に入る金属の組合せとして最も適切なものはどれか。
金属の地殻中の存在量は, ア が イ より多いが,年間世界生産量は イ の方が多い。 ウ は存在量が少なく可採年数も短いため,資源節約の面からみればリサイクルの重要性が高い。金属製造のための鉱石は,ほとんどが酸化鉱であるが, ウ は硫化鉱, エ は炭酸塩鉱も原料となる。反応性に富む卑金属は,炭素材素を用いた普通の還元法では金属採取が困難であるため, ア , エ は溶融塩電解法が工業化されている。また, オ は,電解法で作製した エ を使って,塩化物から金属への還元が行われており, ア から オ の中でトン当たりの価格は オ が最も高い。
ア | イ | ウ | エ | オ | |
① | Al | Fe | Zn | Mg | Ti |
② | Al | Mg | Zn | Fe | Ti |
③ | Ti | Fe | Al | Mg | Zn |
④ | Ti | Fe | Al | Zn | Mg |
⑤ | Ti | Mg | Al | Fe | Zn |
解答
①
解説
選択肢の中で,トン当たりの価格が最も高い金属 オ がTiであり,生産量が多い金属 イ がFeであることから,選択肢①であることが絞れます。
穴埋めした文章は次の通りです。
金属の地殻中の存在量は, Al が Fe より多いが,年間世界生産量は Fe の方が多い。 Zn は存在量が少なく可採年数も短いため,資源節約の面からみればリサイクルの重要性が高い。金属製造のための鉱石は,ほとんどが酸化鉱であるが, Zn は硫化鉱, Mg は炭酸塩鉱も原料となる。反応性に富む卑金属は,炭素材素を用いた普通の還元法では金属採取が困難であるため, Al , Mg は溶融塩電解法が工業化されている。また, Ti は,電解法で作製した Mg を使って,塩化物から金属への還元が行われており, Al から Ti の中でトン当たりの価格は Ti が最も高い。
参考情報
過去の出題
- 平成17年度 Ⅰ-4-4
オンラインテキスト
(作成中)