トンネル山岳工法に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
① トンネル周辺地山の支保機能を有効に活用し,吹付けコンクリート,ロックボルト,鋼製支保工等により地山の安定を確保して掘進する工法である。
② 適用地質は,一般的に新第三紀の軟岩から沖積層までの地盤に適用される。地質の変化には,支保工,掘削工法,補助工法の変更により対応可能である。
③ 断面変更への自由度が高く,道路の分岐合流部や非常駐車帯等の拡幅部の施工に有利であり,大規模な補助工法を用いない限り経済性に優れている。
④ 切羽の安定性が確保できることを前提としているため,未固結地山等でこれが確保できない場合は,大規模な補助工法を併用せざるを得ないこともある。
⑤ 山岳部では渇水に留意し,都市部等では掘削や地下水位低下に伴う地表面沈下に留意が必要である。
解答・解説
解答
②
解説
① トンネル周辺地山の支保機能を有効に活用し,吹付けコンクリート,ロックボルト,鋼製支保工等により地山の安定を確保して掘進する工法である。
適切です。
② 適用地質は,一般的に新第三紀の軟岩から沖積層までの地盤に適用される。地質の変化には,支保工,掘削工法,補助工法の変更により対応可能である。
トンネル山岳工法は,一般的に硬岩から新第三世紀の軟岩までの地盤に適用されます。
③ 断面変更への自由度が高く,道路の分岐合流部や非常駐車帯等の拡幅部の施工に有利であり,大規模な補助工法を用いない限り経済性に優れている。
適切です。
④ 切羽の安定性が確保できることを前提としているため,未固結地山等でこれが確保できない場合は,大規模な補助工法を併用せざるを得ないこともある。
適切です。
⑤ 山岳部では渇水に留意し,都市部等では掘削や地下水位低下に伴う地表面沈下に留意が必要である。
適切です。