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専門科目(建設部門) 平成29年度 Ⅲ-30

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 鉄道工学における軌道構造に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。

① 道床の役目は,まくら木を支持し,まくら木から伝達される列車荷重を路盤に均等に分布させることである。

② 合成まくら木は,合成樹脂によるまくら木で,腐らず,燃えにくく,耐久性に富むが,価格が相対的に高い。

③ スラブ軌道は,レールを支持するプレキャストのコンクリートスラブをコンクリート路盤上に設置した軌道構造であり,保守省力化の効果がある。

④ レールをまくら木に固定する材料として古くから使われている犬くぎは,浮き上がってレール底部とまくら木の間に隙間ができても復元性がある。

⑤ ロングレールは,レール継目を溶接によって除去したものであり,乗り心地の改善騒音振動の減少効果がある。

解答・解説

解答

      ④

解説

① 道床の役目は,まくら木を支持し,まくら木から伝達される列車荷重を路盤に均等に分布させることである。
適切です。

② 合成まくら木は,合成樹脂によるまくら木で,腐らず,燃えにくく,耐久性に富むが,価格が相対的に高い。
適切です。

③ スラブ軌道は,レールを支持するプレキャストのコンクリートスラブをコンクリート路盤上に設置した軌道構造であり,保守省力化の効果がある。
適切です。

④ レールをまくら木に固定する材料として古くから使われている犬くぎは,浮き上がってレール底部とまくら木の間に隙間ができても復元性がある。
犬くぎは,かつてはまくら木などの固定に使われてきましたが,振動で緩みやすく,再度打ち込んでも拘束力が発揮できない(復元性がない)ため,減少しています。

⑤ ロングレールは,レール継目を溶接によって除去したものであり,乗り心地の改善騒音振動の減少効果がある。
適切です。