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専門科目(建設部門) 平成29年度 Ⅲ-28

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 火力発電所放水口における温排水の放水方式に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。

① 表層放水方式は,放水口幅を広くすることにより放水口出口の流速を低減することが可能であり,船舶の航行が多い地点で一般的に採用される。

② 表層放水方式では,放水された温排水の大部分は密度流となって表層部を流れ,水平拡散によって希釈される。

③ 表層放水方式では,温排水の拡散面積は放水流量と反比例する傾向がある。

④ 水中放水方式は,比較的高流速で放水する方式であり,温排水は放水流動に伴う周囲水の運行と浮力による周囲水との混合により希釈される。

⑤ 水中放水方式による温排水の拡散面積は,表層放水方式によるものと比べて小さい。

解答・解説

解答

      ③

解説

① 表層放水方式は,放水口幅を広くすることにより放水口出口の流速を低減することが可能であり,船舶の航行が多い地点で一般的に採用される。
適切です。

② 表層放水方式では,放水された温排水の大部分は密度流となって表層部を流れ,水平拡散によって希釈される。
適切です。

③ 表層放水方式では,温排水の拡散面積は放水流量と反比例する傾向がある。
表層放水方式では,温排水の拡散面積は放水流量と比例します。

④ 水中放水方式は,比較的高流速で放水する方式であり,温排水は放水流動に伴う周囲水の運行と浮力による周囲水との混合により希釈される。
適切です。

⑤ 水中放水方式による温排水の拡散面積は,表層放水方式によるものと比べて小さい。
適切です。