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専門科目(建設部門) 平成28年度 Ⅲ-35

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 建設環境に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。

① 規制基準は,主に地域の環境基準を維持するために課せられる基準で,大気汚染防止法では「排出基準」,水質汚濁防止法では「排水基準」,騒音規制法,振動規制法,悪臭防止法では「規制基準」という用語が用いられている。

② 主な地下水汚染として,細菌類,工場から排出されるシアン・クロム等の有害物質。下水・農地浸出水による亜硝酸・硝酸等による汚染があり,汚染すると回復が困難である。

③ 土壌汚染とは,土壌の特定有害物質による汚染のことで,土壌汚染対策法では,特定有害物質として,鉛,素,トリクロロエチレン等が指定されている。

④ 近年,一級河川の水質は確実に改善され,水質は良好なものとなってきているが,湖沼の水質については,閉鎖性水域のため滞留時間が長く,CODの環境基準の満足率が低い。

⑤ 河川における水質事故は,工場等における操作ミスや機械の故障,交通事故,廃棄物の不法投棄等に起因する油類や化学物質の流出等により生じているが,特に化学物質の流出が多い。

 

解答

      ⑤

解説

① 規制基準は,主に地域の環境基準を維持するために課せられる基準で,大気汚染防止法では「排出基準」,水質汚濁防止法では「排水基準」,騒音規制法,振動規制法,悪臭防止法では「規制基準」という用語が用いられている。
適切です。

② 主な地下水汚染として,細菌類,工場から排出されるシアン・クロム等の有害物質。下水・農地浸出水による亜硝酸・硝酸等による汚染があり,汚染すると回復が困難である。
適切です。

③ 土壌汚染とは,土壌の特定有害物質による汚染のことで,土壌汚染対策法では,特定有害物質として,鉛,素,トリクロロエチレン等が指定されている。
適切です。

④ 近年,一級河川の水質は確実に改善され,水質は良好なものとなってきているが,湖沼の水質については,閉鎖性水域のため滞留時間が長く,CODの環境基準の満足率が低い。
適切です。

⑤ 河川における水質事故は,工場等における操作ミスや機械の故障,交通事故,廃棄物の不法投棄等に起因する油類や化学物質の流出等により生じているが,特に化学物質の流出が多い。
流出は,油類が多くを占めます。