鉄道の軌道に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
① 鉄道線路は,それぞれの区間における列車重量・列車速度・輸送量などにより,列車の輸送状態に適した構造・強度に合わせて設計される。
② 鉄道車両では一般に,曲線を通過するときには,車輪のフランジが内軌側,外軌側ともにレールの内側に接触する。その対策として軌間を少し拡大して,車輪がレール上を通過しやすいようにしている。この拡大量をスラックと呼ぶ。
③ 我が国におけるレールの標準長さは25mであるが,現場溶接によって長尺化した200m以上のレールも使用されている。これをロングレールと呼ぶ。
④ レールの継ぎ目が減ると乗心地が良くなり,線路保守作業が容易になることから,現場溶接でレール同士をつなぐことがある。これをレール締結と呼び,その装置をレール締結装置と呼ぶ。
⑤ まくらぎの役目は,左右のレールが正しい軌間を保つように保持するとともに,列車荷重を広く道床に分布させることである。
解答
④
解説
① 鉄道線路は,それぞれの区間における列車重量・列車速度・輸送量などにより,列車の輸送状態に適した構造・強度に合わせて設計される。
適切です。
② 鉄道車両では一般に,曲線を通過するときには,車輪のフランジが内軌側,外軌側ともにレールの内側に接触する。その対策として軌間を少し拡大して,車輪がレール上を通過しやすいようにしている。この拡大量をスラックと呼ぶ。
適切です。
③ 我が国におけるレールの標準長さは25mであるが,現場溶接によって長尺化した200m以上のレールも使用されている。これをロングレールと呼ぶ。
適切です。
④ レールの継ぎ目が減ると乗心地が良くなり,線路保守作業が容易になることから,現場溶接でレール同士をつなぐことがある。これをレール締結と呼び,その装置をレール締結装置と呼ぶ。
溶接によって,長尺化したレールはロングレールといいます。
⑤ まくらぎの役目は,左右のレールが正しい軌間を保つように保持するとともに,列車荷重を広く道床に分布させることである。
適切です。