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専門科目(建設部門) 平成28年度 Ⅲ-28

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 水力発電所の水路ルート選定に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。

① 水路ルートの線形は,施工上及び利用上の観点からもできる限り直線とするのが好ましく,曲線とする場合には比較的大きな半径とする。

② できるだけ地質の良好な個所を通過するように定め,やむをえず不良個所を通過する場合には,その通過距離が最短となる方向に水路ルートを選定する。

③ 水路が谷や沢の下を通過する場合は,十分な地山被り厚が得られるよう水路ルートを選定する。

④ 1本のトンネルの長さが長くなる場合には,全体の工事工程を考えながら工事用機材の運搬や仮設備,捨土の処理等が円滑に行われるよう水路ルートを選定する。

⑤ 無圧トンネルの勾配を急にすれば,流速が増大してトンネル断面積を小さくでき工事費を低減できる他,損失落差も小さくなる。

 

解答

      ⑤

解説

① 水路ルートの線形は,施工上及び利用上の観点からもできる限り直線とするのが好ましく,曲線とする場合には比較的大きな半径とする。
適切です。

② できるだけ地質の良好な個所を通過するように定め,やむをえず不良個所を通過する場合には,その通過距離が最短となる方向に水路ルートを選定する。
適切です。

③ 水路が谷や沢の下を通過する場合は,十分な地山被り厚が得られるよう水路ルートを選定する。
適切です。

④ 1本のトンネルの長さが長くなる場合には,全体の工事工程を考えながら工事用機材の運搬や仮設備,捨土の処理等が円滑に行われるよう水路ルートを選定する。
適切です。

⑤ 無圧トンネルの勾配を急にすれば,流速が増大してトンネル断面積を小さくでき工事費を低減できる他,損失落差も小さくなる。
無圧トンネルの勾配を急にすれば,損失落差は大きくなります。