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専門科目(建設部門) 平成28年度 Ⅲ-12

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 プレストレストコンクリートに関する次の記述のうち,最も適切なものはどれか。

① プレストレストコンクリートは,コンクリート部材におけるひび割れ性能の改善部材断面の縮小等に不利な構造である。

② コンクリート標準示方書(土木学会)におけるPC構造は,使用性に関する照査においてひび割れの発生を許容することを前提とし,プレストレスの導入により,コンクリートの縁応力度を制御する構造である。

③ コンクリート標準示方書(土木学会)におけるPRC構造は,鉄筋コンクリートと同様に異形鉄筋のひび割れ分散作用によりひび割れ間隔を制御し,プレストレスにより鉄筋応力度の増加量を抑制する構造である。

④ ポストテンション方式の施工においては,一般に,所定の張力を導入した複数の緊張材を同時に解放してプレストレスを導入する。そのため,コンクリートの弾性変形による緊張材の引張力の増加を必ず考慮する。

⑤ プレテンション方式においては,緊張材を1本又は複数のグループに分割し,それぞれを順次緊張する。そのため,緊張材を緊張するたびにコンクリートが弾性変形し,先に緊張した緊張材の引張力はその影響を受けて順次減少する。

 

解答

      ③

解説

① プレストレストコンクリートは,コンクリート部材におけるひび割れ性能の改善部材断面の縮小等に不利な構造である。
XXX

② コンクリート標準示方書(土木学会)におけるPC構造は,使用性に関する照査においてひび割れの発生を許容することを前提とし,プレストレスの導入により,コンクリートの縁応力度を制御する構造である。
XXX

③ コンクリート標準示方書(土木学会)におけるPRC構造は,鉄筋コンクリートと同様に異形鉄筋のひび割れ分散作用によりひび割れ間隔を制御し,プレストレスにより鉄筋応力度の増加量を抑制する構造である。
適切です。

④ ポストテンション方式の施工においては,一般に,所定の張力を導入した複数の緊張材を同時に解放してプレストレスを導入する。そのため,コンクリートの弾性変形による緊張材の引張力の増加を必ず考慮する。
XXX

⑤ プレテンション方式においては,緊張材を1本又は複数のグループに分割し,それぞれを順次緊張する。そのため,緊張材を緊張するたびにコンクリートが弾性変形し,先に緊張した緊張材の引張力はその影響を受けて順次減少する。
XXX