鉄筋コンクリートに関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
① 鉄筋のあきは,部材の種類及び寸法,粗骨材の最大寸法,鉄筋の直径,コンクリートの施工性等を考慮して,コンクリートが鉄筋の周囲にゆきわたり,鉄筋が十分な付着を発揮できる寸法を確保しなければならない。
② 鉄筋は,その強度を十分に発揮させるため,鉄筋端部がコンクリートから抜け出さないよう,コンクリート中に確実に定着しなければならない。
③ 鉄筋のかぶりは,要求される耐火性,耐久性,構造物の重要度,施工誤差等を考慮して定めなければならないが,鉄筋の直径に施工誤差を加えた値よりも小さくしなければならない。
④ 鉄筋の配置について,例えば,ぜい性的な破壊を防止するために鉄筋量が過多又は過少とならないように,あるいは有害なひび割れを制御できるように,鉄筋を配置しなければならない。
⑤ 鉄筋の継手は,鉄筋の種類直径,応力状態,継手位置等に応じて選定しなければならない。
解答
③
解説
① 鉄筋のあきは,部材の種類及び寸法,粗骨材の最大寸法,鉄筋の直径,コンクリートの施工性等を考慮して,コンクリートが鉄筋の周囲にゆきわたり,鉄筋が十分な付着を発揮できる寸法を確保しなければならない。
適切です。
② 鉄筋は,その強度を十分に発揮させるため,鉄筋端部がコンクリートから抜け出さないよう,コンクリート中に確実に定着しなければならない。
適切です。
③ 鉄筋のかぶりは,要求される耐火性,耐久性,構造物の重要度,施工誤差等を考慮して定めなければならないが,鉄筋の直径に施工誤差を加えた値よりも小さくしなければならない。
鉄筋のかぶりは,鉄筋の直径に施工誤差を加えた値よりも小さくしてはいけません。
④ 鉄筋の配置について,例えば,ぜい性的な破壊を防止するために鉄筋量が過多又は過少とならないように,あるいは有害なひび割れを制御できるように,鉄筋を配置しなければならない。
適切です。
⑤ 鉄筋の継手は,鉄筋の種類直径,応力状態,継手位置等に応じて選定しなければならない。
適切です。