道路構造の基準は,全国一律に定めるべきものから地域の状況に応じて運用すべきものまで様々であることから,「道路構造令」の規定はある程度の運用幅を想定したものとなっている。地域の状況に応じた道路構造の採用に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
① 将来的に交通量が少ないと見込まれる高規格幹線道路でも,往復分離した完成4車線構造を採用することを原則とする。
② 住宅地における生活道路では,自動車の速度を抑制するため,ハンプや狭窄部,シケイン等を設置することができる。
③ 渋滞対策のために道路整備を行う場合には,交通特性に応じて,リバーシブルレーンや大型車の迂回路がある場合には一定寸法以下の自動車のみが通行可能な乗用車専用道路を採用することができる。
④ 山地部の道路では,極力現道を活用しつつ自動車の通行機能を確保するため,区間に応じて待避所の設置,視距の確保,1車線改良,2車線改良等を組み合わせて整備することができる。
⑤ 積雪寒冷地域では,冬期でも車道の有効幅員を確保できるよう,地域の積雪深等に応じて,効率的な除排雪のための堆雪幅を確保することができる。
解答
①
解説
① 将来的に交通量が少ないと見込まれる高規格幹線道路でも,往復分離した完成4車線構造を採用することを原則とする。
XXX
② 住宅地における生活道路では,自動車の速度を抑制するため,ハンプや狭窄部,シケイン等を設置することができる。
適切です。
③ 渋滞対策のために道路整備を行う場合には,交通特性に応じて,リバーシブルレーンや大型車の迂回路がある場合には一定寸法以下の自動車のみが通行可能な乗用車専用道路を採用することができる。
適切です。
④ 山地部の道路では,極力現道を活用しつつ自動車の通行機能を確保するため,区間に応じて待避所の設置,視距の確保,1車線改良,2車線改良等を組み合わせて整備することができる。
適切です。
⑤ 積雪寒冷地域では,冬期でも車道の有効幅員を確保できるよう,地域の積雪深等に応じて,効率的な除排雪のための堆雪幅を確保することができる。
適切です。