著作権法に関し、次のうち、最も不適切なものは、どれか。
- 自宅の居間に飾ってある絵画の原作品に加筆することは、家庭内において利用することを目的とし、その利用する者が加筆した場合であっても、著作者の権利の侵害となり得る。
- 著作権法に規定する適法引用の要件を満たした引用であれば、同一性保持権侵害となることはない。
- 法人が著作者である著作物について、法人が解散した後、法人が存しているとすればその意に反する改変を行い、その改変した物を頒布する者に対して、差止請求がされることはないが、刑事罰については告訴がなくとも公訴を提起することができる。
- 絵画について複製権を有する著作者は、その絵画の内容が自己の確信に適合しなくなったときは、その絵画について設定していた出版権を撤回することができる。
- 著作者が、未公表の美術の著作物の複製物を1人の友人に譲渡した場合、この著作物をその複製物により公衆に展示する行為は、公表権の侵害となる。
解答
2
解説
- 自宅の居間に飾ってある絵画の原作品に加筆することは、家庭内において利用することを目的とし、その利用する者が加筆した場合であっても、著作者の権利の侵害となり得る。
⭕️ 著20条1項
XXX[著20条1項] - 著作権法に規定する適法引用の要件を満たした引用であれば、同一性保持権侵害となることはない。
❌ 著20条
XXX[著20条] - 法人が著作者である著作物について、法人が解散した後、法人が存しているとすればその意に反する改変を行い、その改変した物を頒布する者に対して、差止請求がされることはないが、刑事罰については告訴がなくとも公訴を提起することができる。
⭕️ 著60条、著116条1項、著123条1項
XXX[著60条、著116条1項、著123条1項] - 絵画について複製権を有する著作者は、その絵画の内容が自己の確信に適合しなくなったときは、その絵画について設定していた出版権を撤回することができる。
⭕️ 著84条3項
XXX[著84条3項] - 著作者が、未公表の美術の著作物の複製物を1人の友人に譲渡した場合、この著作物をその複製物により公衆に展示する行為は、公表権の侵害となる。
⭕️ 著18条2項2号
XXX[著18条2項2号]