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弁理士 著作権法 R2-4

 

 著作権法に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。

  1. フリーランスの映画監督が創作した映画の著作物について、著作権法上の映画の著作物の著作権の帰属に係る規定により、映画製作者に著作権が帰属した場合、当該著作物をその著作権の行使により公衆に提供・提示することについて、当該映画監督は同意したものとみなされる。
  2. 著作物が公衆へ提供又は提示されなければ、氏名表示権が侵害されることはない。
  3. 共同著作物に係る著作者人格権については、その権利行使に著作者全員の合意を必要とし、権利を代表して行使する者を定めることもできない。
  4. コンサートホールの耐震補強のための改築により、同ホールに施された壁画を改変することは、必ずしも当該壁画の同一性保持権の侵害とはならない。
  5. 法人が著作者となる場合、法人には遺族が存在しないため、その解散後は、その人格的利益は保護されない。

解答・解説

解答

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解説

  1. フリーランスの映画監督が創作した映画の著作物について、著作権法上の映画の著作物の著作権の帰属に係る規定により、映画製作者に著作権が帰属した場合、当該著作物をその著作権の行使により公衆に提供・提示することについて、当該映画監督は同意したものとみなされる。
    ❌ 著18条2項3号
    XXX[著18条2項3号]

  2. 著作物が公衆へ提供又は提示されなければ、氏名表示権が侵害されることはない。
    ❌ 著19条1項
    XXX[著19条1項]

  3. 共同著作物に係る著作者人格権については、その権利行使に著作者全員の合意を必要とし、権利を代表して行使する者を定めることもできない。
    ❌ 著64条
    XXX[著64条]

  4. コンサートホールの耐震補強のための改築により、同ホールに施された壁画を改変することは、必ずしも当該壁画の同一性保持権の侵害とはならない。
    ⭕️ 著20条2項2号
    XXX[著20条2項2号]

  5. 法人が著作者となる場合、法人には遺族が存在しないため、その解散後は、その人格的利益は保護されない。
    ❌ 著60条
    XXX[著60条]

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