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司法書士 民法 問22

 

 錯誤に関する次のアからオまでの記述のうち,誤っているものの組合せは,後記 1 から 5 までのうち,どれか。

  1. AのBに対する意思表示が錯誤に基づくものであって,その錯誤が法律行為の目的及び取引上の社会通念に照らして重要なものであり,かつ,Aの重大な過失によるものであった場合には,Aは,BがAに錯誤があることを知り,又は重大な過失によって知らなかったときであっても,錯誤を理由としてその意思表示を取り消すことができない。
  2. AのBに対する意思表示が,法律行為の基礎とした事情についてのその認識が真実に反する錯誤によるものであり,それが法律行為の目的及び取引上の社会通念に照らして重要なものである場合には,Aは,その事情が法律行為の基礎とされていることが表示されていたときでなければ,錯誤を理由としてその意思表示を取り消すことができない。
  3. AのBに対する意思表示がされ,その意思表示によって生じた法律関係について,Bの包括承継人ではないCが新たに法律上の利害関係を有するに至った後に,その意思表示がAの錯誤を理由に取り消された場合において,錯誤による意思表示であることをCが過失により知らなかったときは,Aは,Cに対し,その取消しを対抗することができる。
  4. AのBに対する無償行為が錯誤を理由に取り消された場合には,その行為に基づく債務の履行として給付を受けたBは,給付を受けた時にその行為が取り消すことができるものであることを知らなかったときは,その行為によって現に利益を受けている限度において,返還の義務を負う。
  5. AのBに対する意思表示を錯誤により取り消すことができる場合であっても,その意思表示によって生じた契約上の地位をAから承継したCは,錯誤を理由としてその意思表示を取り消すことができない。
  1. アウ
  2. アオ
  3. イウ
  4. イエ
  5. エオ

出典:令和3年度 午前の部 第5問

解答・解説

解答

 2

解説

  1. AのBに対する意思表示が錯誤に基づくものであって,その錯誤が法律行為の目的及び取引上の社会通念に照らして重要なものであり,かつ,Aの重大な過失によるものであった場合には,Aは,BがAに錯誤があることを知り,又は重大な過失によって知らなかったときであっても,錯誤を理由としてその意思表示を取り消すことができない。 ❌
    準備中

  2. AのBに対する意思表示が,法律行為の基礎とした事情についてのその認識が真実に反する錯誤によるものであり,それが法律行為の目的及び取引上の社会通念に照らして重要なものである場合には,Aは,その事情が法律行為の基礎とされていることが表示されていたときでなければ,錯誤を理由としてその意思表示を取り消すことができない。 ⭕️
    準備中

  3. AのBに対する意思表示がされ,その意思表示によって生じた法律関係について,Bの包括承継人ではないCが新たに法律上の利害関係を有するに至った後に,その意思表示がAの錯誤を理由に取り消された場合において,錯誤による意思表示であることをCが過失により知らなかったときは,Aは,Cに対し,その取消しを対抗することができる。 ⭕️
    準備中

  4. AのBに対する無償行為が錯誤を理由に取り消された場合には,その行為に基づく債務の履行として給付を受けたBは,給付を受けた時にその行為が取り消すことができるものであることを知らなかったときは,その行為によって現に利益を受けている限度において,返還の義務を負う。 ⭕️
    準備中

  5. AのBに対する意思表示を錯誤により取り消すことができる場合であっても,その意思表示によって生じた契約上の地位をAから承継したCは,錯誤を理由としてその意思表示を取り消すことができない。 ❌
    準備中

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