D.J.ティースが提唱したダイナミック・ケイパビリティの説明として,適切なものはどれか。
- 環境の変化がない状況のもと,経営資源を効率的に活用し,既存の業務システムを用いて利益を最大化する能力
- 環境の変化を感知し,機会を捉え,組織内外の資源を再編成することによって,変革を行い,持続的競争優位を確立する能力
- 既存の競争枠組みの中でフォロワの地位を長期的に維持するために,リーダの戦略や製品の特徴・価格を模倣する能力
- 専門分化した大規模な組織において,上意下達の指揮命令の下,各自が担当する業務を所定の規則に従って遂行する能力
解答
イ
解説
- 環境の変化がない状況のもと,経営資源を効率的に活用し,既存の業務システムを用いて利益を最大化する能力
オーディナリー・ケイパビリティの説明です。 - 環境の変化を感知し,機会を捉え,組織内外の資源を再編成することによって,変革を行い,持続的競争優位を確立する能力
適切です。
ダイナミック・ケイパビリティの説明です。 - 既存の競争枠組みの中でフォロワの地位を長期的に維持するために,リーダの戦略や製品の特徴・価格を模倣する能力
マーケット・フォロワ(コトラーの競争地位戦略)に求められる能力の説明です。 - 専門分化した大規模な組織において,上意下達の指揮命令の下,各自が担当する業務を所定の規則に従って遂行する能力
オペレーション・ケイパビリティの説明です。
参考情報
分野・分類
分野 | ストラテジ系 |
大分類 | 経営戦略 |
中分類 | 経営戦略マネジメント |
小分類 | 経営戦略手法 |
出題歴
- ST 令和4年度春期 問6