あるプログラム言語によるプログラミングの解説書の中に次の記述がある。この記述中の“良いプログラム”がもっている特性はどれか。
このプログラム言語では,関数を呼び出すときに引数を保持するためにスタックが使用される。オプションの指定によって,引数で受け渡すデータをどの関数からでも参照できる共通域に移して,スタックの使用量を減らすことは可能だが,“良いプログラム”とは見なされないこともある。
- 実行するときのメモリの使用量が,一定以下に必ず収まる。
- 実行速度が高速になる。
- プログラムの一部(関数)を変更しても,他の関数への影響が少ない。
- プログラムのステップ数が少なく,分かりやすい。
解答
ウ
解説
「引数で受け渡すデータをどの関数からでも参照できる共通域に移して,スタックの使用量を減らす」ことは、保守性よりも効率性を重視するものであり、設問ではこれは“良いプログラム”とは見なされない、とされています。
言い換えると、保守性を重視することが“良いプログラム”であるということです。
- 実行するときのメモリの使用量が,一定以下に必ず収まる。
多少効率的な管理が可能になりますが、必ずしもメモリ使用量が一定いかに収まるわけではありません。 - 実行速度が高速になる。
実行速度が高速になるとは限りません。 - プログラムの一部(関数)を変更しても,他の関数への影響が少ない。
正しいです。
保守性が高いことを示す特徴です。 - プログラムのステップ数が少なく,分かりやすい。
ステップ数が少なくなるとは限りません。
参考情報
分野・分類
分野 | テクノロジ系 |
大分類 | 開発技術 |
中分類 | システム開発技術 |
小分類 | 実装・構築 |
出題歴
- SA 令和元年度秋期 問5
- SA 平成21年度秋期 問5