アジャイル開発のフレームワークであるスクラムのルールとして,適切なものはどれか。
- 1か月以内のスプリント
- 構造化言語による仕様の記述
- 頻繁なリファクタリング
- ペアプログラミング
解答
ア
解説
スクラムは、チームが一丸となって短いサイクルで開発を進めることで、変化に柔軟に対応し、高品質な製品を迅速に提供することを目指す、代表的なアジャイル開発フレームワークの一つです。
スクラムの特徴は次の通りです。
- 短い開発サイクル(スプリント)
通常、1〜4週間という短い期間で開発の計画、開発、レビュー、改善を繰り返します。 - クロスファンクショナルチーム
開発、テスト、デザインなど、様々な役割を持つメンバーが一つのチームに集まり、協力して開発を進めます。 - ロール
プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発チームという明確な役割分担があります。 - アーティファクト
プロダクトバックログ、スプリントバックログ、インクリメントという3つの成果物が定義されています。 - イベント
スプリントプランニング、デイリースクラム、スプリントレビュー、スプリントレトロスペクティブというイベントが定期的に開催されます。
- 1か月以内のスプリント
適切です。 - 構造化言語による仕様の記述
構造化言語はプログラミング言語の一種であり、仕様記述には必ずしも必要ではありません。スクラムにおいてもそのような指定はありません。 - 頻繁なリファクタリング
リファクタリングはソフトウェアの外部から見た機能や振る舞いを変えずに、内部構造を改善することですが、スクラムにリファクタリングを求めるルールはありません。 - ペアプログラミング
ペアプログラミングは、2人のプログラマーが1台のコンピューターを共有し、一緒にプログラミングを行う開発手法ですが、スクラムでルール化されているものではありません。
参考情報
分野・分類
分野 | テクノロジ系 |
大分類 | 開発技術 |
中分類 | ソフトウェア開発管理技術 |
小分類 | 開発プロセス・手法 |
出題歴
- PM 令和5年度秋期 問15