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AP 午後 プログラミング[R4秋]

     

迷路の探索処理に関する次の記述を読んで,設問に答えよ。

 始点と終点を任意の場所に設定するn×mの2次元のマスの並びから成る迷路の解を求める問題を考える。本問の迷路では次の条件で解を見つける。

・迷路内には障害物のマスがあり,n×mのマスを囲む外壁のマスがある。障害物と外壁のマスを通ることはできない。

・任意のマスから,そのマスに隣接し,通ることのできるマスに移動できる。迷路の解とは,この移動の繰返しで始点から終点にたどり着くまでのマスの並びである。ただし,迷路の解では同じマスを2回以上通ることはできない。

・始点と終点は異なるマスに設定されている。5×5の迷路の例を示す。解が一つの迷路の例を図1に,解が複数(四つ)ある迷路の例を図2に示す。

AP 午後 プログラミング[R4秋]_1
図1 解が一つの迷路の例

AP 午後 プログラミング[R4秋]_2
図2 解が複数ある迷路の例

迷路の解を見つける探索

 迷路の解を全て見つける探索の方法を次のように考える。
 迷路と外壁の各マスの位置をx座標とy座標で表し,各マスについてそのマスに関する情報(以下,マス情報という)を考える。与えられた迷路に対して,障害物と外壁のマス情報にはNGフラグを,それ以外のマス情報にはOKフラグをそれぞれ設定する。マス情報全体を迷路図情報という。
 探索する際の“移動”には,“進む”と“戻る”の二つの動作がある。“進む”は,現在いるマスから①y座標を1増やす,②x座標を1増やす,③y座標を1減らす,④x座標を1減らす,のいずれかの方向に動くことである。マスに“進む”と同時にそのマスのマス情報に足跡フラグを入れる。足跡フラグが入ったマスには“進む”ことはできない。“戻る”は,今いるマスから“進んで”きた一つ前のマスに動くことである。マスに“移動”したとき,移動先のマスを“訪問”したという。
 探索は,始点のマスのマス情報に足跡フラグを入れ,始点のマスを“訪問”したマスとして,始点のマスから開始する。現在いるマスから次のマスに“進む”試みを①〜④の順に行い,もし試みた方向のマスに“進む”ことができないならば,次の方向に“進む”ことを試みる。4方向いずれにも“進む”ことができないときには,現在いるマスのマス情報をOKフラグに戻し,一つ前のマスに“戻る”。これを終点に到達するまで繰り返す。終点に到達したとき,始点から終点まで“進む”ことでたどってきたマスの並びが迷路の解の一つとなる。
 迷路の解を見つけた後も,他の解を見つけるために,終点から一つ前のマスに“戻り”,迷路の探索を続け,全ての探索を行ったら終了する。迷路を探索している間,それまでの経過をスタックに格納しておく。終点にたどり着いた時点でスタックの内容を順番にたどると,それが解の一つになる。
 図1の迷路では,始点から始めて,(1, 1)→(1, 2)→(1, 3)→(1, 4)→(1, 5)→(2, 5)→(1, 5)→(1, 4)のように“移動”する。ここまででマスの“移動”は7回起きていて,このときスタックには経過を示す4個の座標が格納されている。さらに探索を続けて,始めから13回目の“移動”が終了した時点では,スタックには  ア  個の座標が格納されている。

迷路の解を全て求めて表示するプログラム

 迷路の解を全て求めて表示するプログラムを考える。プログラム中で使用する主な変数,定数及び配列を表1に示す。配列の添字は全て0から始まり,要素の初期値は全て0とする。迷路を探索してマスを“移動”する関数visitのプログラムを図3に,メインプログラムを図4に示す。メインプログラム中の変数及び配列は大域変数とする。

表1 プログラム中で使用する主な変数,定数及び配列
名称 種類 内容
maze[x][y] 配列 迷路図情報を格納する2次元配列
OK 定数 OKフラグ
NG 定数 NGフラグ
VISITED 定数 足跡フラグ
start_x 変数 始点のx座標
start_y 変数 始点のy座標
goal_x 変数 終点のx座標
goal_y 変数 終点のy座標
stacm_visit[k] 配列 それまでの経過を格納するスタック
stack_top 変数 スタックポインタ
sol_num 変数 見つけた解の総数
paths[u][v] 配列 迷路の全ての解の座標を格納する2次元配列。添字のuは解の番号,添字のvは解を構成する座標の順番である。

AP 午後 プログラミング[R4秋]_3
図3 関数visitのプログラム

AP 午後 プログラミング[R4秋]_4
図4 メインプログラム

解が複数ある迷路

 図2は解が複数ある迷路の例で,一つ目の解が見つかった後に,他の解を見つけるために,迷路の探索を続ける。一つ目の解が見つかった後で,最初に実行される関数visitの引数の値は  カ  である。この引数の座標を基点として二つ目の解が見つかるまでに,マスの“移動”は  キ  回起き,その間に座標が(4, 2)のマスは,  ク  回“訪問”される。

出典:令和4年度秋期 問3

設問1 〔迷路の解を見つける探索〕について答えよ。

 

(1)図1の例で終点に到達したときに,この探索で“訪問”されなかったマスの総数を,障害物と外壁のマスを除き答えよ。

 

解答・解説
解答例

 3

解説
準備中

 

 

(2)本文中の  ア  に入れる適切な数値を答えよ。

 

解答・解説
解答例

 2

解説
準備中

 

 

設問2 図3中の  イ    エ  に入れる適切な字句を答えよ。

 

解答・解説
解答例

 イ:paths[sol_num][k]
ウ:stack_top - 1
エ:maze[x][y]

解説
準備中

 

 

設問3 図4中の  オ  に入れる適切な字句を答えよ。

 

解答・解説
解答例

 sol_num

解説
準備中

 

 

設問4 〔解が複数ある迷路〕について答えよ。

 

(1)本文中の  カ  に入れる適切な引数を答えよ。

 

解答・解説
解答例

 5, 3

解説
準備中

 

 

(2)本文中の  キ    ク  に入れる適切な数値を答えよ。

 

解答・解説
解答例

 キ:22 ク:3

解説
準備中

 

 

IPA公開情報

出題趣旨

 同じ処理を何回も繰り返して行い,探索を実行する問題の解を求めるような場合,再帰関数を用いた実装は有効な方法である。
 本問では,迷路の探索処理を題材に,再帰関数を用いたアルゴリズムの理解と,プログラムの応用力について問う。

採点講評

 問3では,迷路の探索処理を題材に,平面の座標を2次元配列で表し,再帰関数を用いたアルゴリズムの理解とその実装について出題した。全体として正答率は平均的であった。
 設問4(1)は,正答率がやや低かった。一つ目の解が見つかった後のプログラム動作を理解できていないと思われる誤った解答が多く,終点や始点などの解答も見受けられた。座標(5,5)に達した後,呼出し元の(5,4)に戻り,次の関数実行での引数はx=5,y=3となることを理解してほしい。
 設問4(2)キとクは,正答率が低かった。どちらの方向にも進めなかった場合,呼出し元の関数に戻る再帰関数となっていることを読み取って,動きを再現すればよいことを理解してほしい。