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AP 令和4年度秋期 問17

 

 ほとんどのプログラムの大きさがページサイズの半分以下のシステムにおいて,ページサイズを半分にしたときに予想されるものはどれか。ここで,このシステムは主記憶が不足しがちで,多重度やスループットなどはシステム性能の限界で運用しているものとする。

  1. ページサイズが小さくなるので,領域管理などのオーバーヘッドが減少する。
  2. ページ内に余裕がなくなるので,ページ置換えによってシステム性能が低下する。
  3. ページ内の無駄な空き領域が減少するので,主記憶不足が緩和される。
  4. ページフォールトの回数が増加するので,システム性能が低下する。

解答・解説

解答

 ウ

解説

 ページサイズは、仮想記憶において、仮想アドレス空間を物理メモリに分割して管理する際の、1つの単位となるデータ量のことです。ページサイズは、オペレーティングシステムによって決められ、一般に4KBから4MBまでの範囲で設定されます。

  1. ページサイズが小さくなるので,領域管理などのオーバーヘッドが減少する。
    ページ数は増えるため、領域管理などのオーバーヘッドは増加します。

  2. ページ内に余裕がなくなるので,ページ置換えによってシステム性能が低下する。
    ほとんどのプログラムはページに収まるため、ほとんどページ置き換えはしません。

  3. ページ内の無駄な空き領域が減少するので,主記憶不足が緩和される。
    正しいです。
    「ほとんどのプログラムの大きさがページサイズの半分以下」のため発生していた無駄な空き領域が減少し、主記憶の利用効率が上がります。

  4. ページフォールトの回数が増加するので,システム性能が低下する。
    ほとんどのプログラムはページに収まるため、ページフォールトの回数はほとんど増加しません。

参考情報

分野・分類
分野 テクノロジ系
大分類 コンピュータシステム
中分類 ソフトウェア
小分類 オペレーティングシステム
出題歴
  • AP 令和4年度秋期 問17
  • AP 平成22年度秋期 問19

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