ほとんどのプログラムの大きさがページサイズの半分以下のシステムにおいて,ページサイズを半分にしたときに予想されるものはどれか。ここで,このシステムは主記憶が不足しがちで,多重度やスループットなどはシステム性能の限界で運用しているものとする。
- ページサイズが小さくなるので,領域管理などのオーバーヘッドが減少する。
- ページ内に余裕がなくなるので,ページ置換えによってシステム性能が低下する。
- ページ内の無駄な空き領域が減少するので,主記憶不足が緩和される。
- ページフォールトの回数が増加するので,システム性能が低下する。
解答
ウ
解説
ページサイズは、仮想記憶において、仮想アドレス空間を物理メモリに分割して管理する際の、1つの単位となるデータ量のことです。ページサイズは、オペレーティングシステムによって決められ、一般に4KBから4MBまでの範囲で設定されます。
- ページサイズが小さくなるので,領域管理などのオーバーヘッドが減少する。
ページ数は増えるため、領域管理などのオーバーヘッドは増加します。 - ページ内に余裕がなくなるので,ページ置換えによってシステム性能が低下する。
ほとんどのプログラムはページに収まるため、ほとんどページ置き換えはしません。 - ページ内の無駄な空き領域が減少するので,主記憶不足が緩和される。
正しいです。
「ほとんどのプログラムの大きさがページサイズの半分以下」のため発生していた無駄な空き領域が減少し、主記憶の利用効率が上がります。 - ページフォールトの回数が増加するので,システム性能が低下する。
ほとんどのプログラムはページに収まるため、ページフォールトの回数はほとんど増加しません。
参考情報
分野・分類
分野 | テクノロジ系 |
大分類 | コンピュータシステム |
中分類 | ソフトウェア |
小分類 | オペレーティングシステム |
出題歴
- AP 令和4年度秋期 問17
- AP 平成22年度秋期 問19