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法務3級 融資㉒

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 債権者代位権について、正しいものはどれか。

⑴ 債権者代位権は、債務者の一身に専属する権利についても、行使可能である。

⑵ 債務者が自らの権利を行使していても、債権の回収が不能または困難になるおそれがあるならば、債務者に代わってその権利を行使できる。

⑶ 第三債務者は債務者に対して抗弁を有していても、代位債権者にこれを主張することができない。

⑷ 代位債権者は、代位行使された権利の目的物を、自己に直接引き渡すよう要求できる。

⑸ 債権者は、金銭債権の代位行使については、自己の債権を超える部分も含め、債務者の債権の全額に対して行使できる。

 

解答・解説

解答

 ⑷

解説

分野 出題項目 重要度
任意回収 債権者代位権 ⭐️⭐️

 

⑴ 債権者代位権は、債務者の一身に専属する権利についても、行使可能である。
債務者の一身に専属する権利については、行使できません。

⑵ 債務者が自らの権利を行使していても、債権の回収が不能または困難になるおそれがあるならば、債務者に代わってその権利を行使できる。
代位権行使の要件には、債務者が自らの権利を行使していないこと、が含まれます。

⑶ 第三債務者は債務者に対して抗弁を有していても、代位債権者にこれを主張することができない。
債務者に対して抗弁を有していれば、代位債権者にこれを主張することができます。

⑷ 代位債権者は、代位行使された権利の目的物を、自己に直接引き渡すよう要求できる。
正しいです。

⑸ 債権者は、金銭債権の代位行使については、自己の債権を超える部分も含め、債務者の債権の全額に対して行使できる。
自己の債権の範囲についてのみ行使可能です。