債権者代位権について、正しいものはどれか。
⑴ 債権者代位権は、債務者の一身に専属する権利についても、行使可能である。
⑵ 債務者が自らの権利を行使していても、債権の回収が不能または困難になるおそれがあるならば、債務者に代わってその権利を行使できる。
⑶ 第三債務者は債務者に対して抗弁を有していても、代位債権者にこれを主張することができない。
⑷ 代位債権者は、代位行使された権利の目的物を、自己に直接引き渡すよう要求できる。
⑸ 債権者は、金銭債権の代位行使については、自己の債権を超える部分も含め、債務者の債権の全額に対して行使できる。
解答
⑷
解説
分野 | 出題項目 | 重要度 |
任意回収 | 債権者代位権 | ⭐️⭐️ |
⑴ 債権者代位権は、債務者の一身に専属する権利についても、行使可能である。
債務者の一身に専属する権利については、行使できません。
⑵ 債務者が自らの権利を行使していても、債権の回収が不能または困難になるおそれがあるならば、債務者に代わってその権利を行使できる。
代位権行使の要件には、債務者が自らの権利を行使していないこと、が含まれます。
⑶ 第三債務者は債務者に対して抗弁を有していても、代位債権者にこれを主張することができない。
債務者に対して抗弁を有していれば、代位債権者にこれを主張することができます。
⑷ 代位債権者は、代位行使された権利の目的物を、自己に直接引き渡すよう要求できる。
正しいです。
⑸ 債権者は、金銭債権の代位行使については、自己の債権を超える部分も含め、債務者の債権の全額に対して行使できる。
自己の債権の範囲についてのみ行使可能です。